着物の着付けで「布目を通す」とは
一時期、若者の間で和柄や着物が流行して普段着として着る方も増えていましたが、一般的には、成人式や卒業式で着る以外は日常で着物を着る機会はなかなかないですね。
今はリサイクルショップなどで格安で買えるのは嬉しいことなのですが、大人になると機会がもっと減ってしまい、結婚式に御呼ばれした時や旅先で情緒を味わいたい時などはレンタルで着付けは専門の方にお願いする方の方が多いです。
せいぜいお祭りの時に浴衣を着るくらいです。
そこで、気になるのが着崩れではないでしょうか?トイレに立つこともありますし、正座からの立ち上がりで着崩れしてしまうことも多い着物。
着崩れ対策として、着付けの際に気を付けるべきポイントは布目を通すことが挙げられます。
布目とは呼んで名のごとし布の目です。
縦糸と横糸で構成されている布ですし、着物は一枚の布で出来ていますから、その布目を揃えるだけで着崩れが防止できるのです。
縦糸と横糸の向きを揃えることを「布目を通す」と呼ばれているんです。
着物をきれいに着付けるのに必須な背中心を決める方法
着物を美しく着付けるには、背中心を決めることが重要です。
一方で、背中心がど真ん中に決まらず、きれいに着こなせないことに悩んでいる方は多いかもしれません。
しかし、実は一度正しいやり方さえ覚えてしまえば背中心をど真ん中に決めるのは難しいことではありません。
その具体的なやり方としては、まずは着物を羽織ったらまずは衿の縫い目を探します。
見つかったら、衿の縫い目を左右ぴったり合わせて持ちましょう。
その際には衿の幅は半分に折ると持ちやすくておすすめです。
次に、どちらの手を使っても構わないので片手で背縫いを持ちましょう。
ここまでで衿の縫い目をつまんで、もう片方の手で背縫いを持った状態になっているはずです。
ここまで出来たら、手を優しく前後に動かしてみてください。
なお、その際にはまっすぐ前を向いた時の花の延長線上を意識してどちらの手も身体の中心に置くよう心がけることが重要です。
最後にその位置をクリップで固定すればきれいに中心に瀬中しんを決めることができます。